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21年目の別荘

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別荘を買って20年以上が過ぎ、子供たちが成長するに従って、訪れる機会が減りました。

買った当初は、毎月欠かさずに訪れていたものですが、受験があればスキーシーズンは出かけられず、夏休みの夏期講習会のシーズンも出かけられず。

やがて子供達も大きくなって、部活で週末が費やされ、遊びに行く場合も友達と出かけるようになり、いつしか夫婦で、または、一人で出かけることが多くなりました。

妻も子供達が一緒だと喜んで行きますが、二人だけであれば、楽しくて行くというよりは、私が誘うから行く、といった状況です。

しかしながら、私にとって別荘は、日常がどのように変わったとしても、いつも変わらない佇まいで迎えてくれる私だけの場所で、一人で訪れると、家に久しぶりに帰ってきた時のような、感慨深い心境になります。

実際のところ、東京の家は10年おきくらいに引っ越しを重ねていますので、長く住み続けている場所ではありません。仕事が変われば引っ越すこともあるし、地価が上がれば売ることもあります。

ところが、よきにつけ悪しきにつけ、別荘はそう簡単に売れるものではなく、ずっと持ち続けているため、結果的に子供たちの人生の長さと同じだけの時間を共に過ごした、かけがえのない場所となっています。

行く回数が少なくなったとはいえ、毎年必ず数回は訪れます。

自宅に置いてあるアレクサの画面には、過去の写真がスクロールされて表示されますが、夏休みのトレッキングや虫取り、冬のスキーの時に撮った写真などが、時折、フラッシュバックのように表示され、昔を懐かしく思いださせてくれます。

別荘は時々訪れる場所であるため、より一層思い出と直結します。

別荘は買って満足するものではなく、買って数十年使い込んで、初めてそのよさがわかる場所。特別な空間、そして、過去の記憶を呼び起こしてくれる器のようなもの。最近より一層強くそのように思うようになりました。

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