Just do it !

よく考えたあとは、やってみよう、うごいてみよう。迷うなら飛んでみよう。できると思うなら、そのまま進むほうがいい。きっと次の目的地が見えてくる。


スーツケースかバッグか

スーツケースは移動しにくいけれど

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スーツケースは移動するときに、とにかく動きにくいので、大抵の場合、背中のバックパック一つで済ませます。その場合、問題となるのは、あまり見た目が美しくないこと。

もともと見た目はそれほど気にしませんが、ある程度の年齢になると、みすぼらしい格好での旅行は、避けたいと思うものです。

私が今回スーツケースで出かけようと考えたのは、腰を痛めたためです。

腰を痛めていなければ、スリーウェイバッグを背中に背負って出かけたと思います。

エレベーターか階段か

まず家を出て最初に考えたのは、階段を使うか、エレベーターで降りるかと言うことです。

普段ならバッグを手に持ったまま、さっさと階段を駆け降りて行きます。

でも、ある程度の重さがあるスーツケースの場合、一瞬どちらで行こうかと考えてしまいます。

その結果、おそらく数ヶ月ぶりにエレベーターで一階まで降りました。

駅までの道のり

住んでいるマンションからしばらくの間、真新しい歩道が続きます。

自転車に乗っている時などは、大変なめらかな歩道なのですが、スーツケースの小さな車輪だと、やはりゴツゴツした手応えがあります。

そんな時は、アスファルトの上の自転車レーンと歩道レーンを分ける白線の上を転がします。

その先は、コンクリートの上を石畳のようにデザインされた歩道を歩きます。

デザインを考えてこの形状にしたのだと思いますが、スーツケースの小さな車輪には引っかかります。

日頃しないことをすると、新しい発見があるものです。

駅の階段

駅の階段で、また考えます。階段で降りるか、十メートル先のエスカレーターを使うか。

階段は降りにくいため、一瞬エスカレーターを探してしまいます。でも、今回は小さなスーツケースなので、ハンドルをしまい、階段をそのまま駆け降ります。

でも、その先にはエスカレーターがあったので、そのままゴロゴロとエスカレーターへと向かいます。

ホームで引くか持つか

駅のホームは人でいっぱい。空いている列を探します。引いて歩くと人の足を轢いてしまうので、ハンドルを閉じたまま、手提げバックのようにして、手に持ち早足で歩きます。

棚にあげるか足元に置くか

始発列車を待って乗り込む時に、トランクを網棚にあげるか、足元に置くか、一瞬迷います。

足元に置くと迷惑だし、でも、上に置くと降りる時下ろすのが大変。

どちらがより迷惑かと言えば、混んでいる中で、棚からスーツケースを下ろすことと思い、そのまま足元に置く事にしました。

私は男なので、股の間に挟んで座れますが、女性の場合、膝の前に置くので余計に迷惑がられそう。気を使います。

ゆらゆらと揺れるスーツケース

電車の中のスーツケースも油断出来ません。最近のスーツケースは動きが滑らかなので、歩いている時は良いのですが、止まっているときに困ります。

電車が動き始める時、止まる時、それぞれ手で押さえて動かないように固定する必要があります。

最近はストッパーのついたタイプもあるようですが、一般的にはついているものがまだ少ないと思います。

二輪タイプのスーツケースの場合、立てておけば動く事はありません。しかし四輪タイプのスーツケースの場合、電車の動きに合わせてスムースに動いてくれるため、駅に着くたびに押さえておく必要があります。

そのため、座れたとしても、うとうととスーツケースを放置したまま眠ることもままなりません。

駅に到着するごとに、スーツケースを足で挟み、ハンドルを手でしっかりと握り動かないようにしなければなりません。

降りる時がまた大変

混んでいる中を、人をかき分けスーツケースを抱えて電車から降りるのがまた一苦労です。

乗るときには空いていた電車の中も、都心部の激混み状態の中で降りるのは至難の業です。

駅に着く前からなんとなく降りるそぶりを周囲の人に伝え、雰囲気作りに励みます。

そして、列車の窓からホームが見え始めた頃合いを見計らい、なんとなくスーツケースのアームをカチャカチャと伸ばします。そしてゆっくりと席から立ち、声に出さず、でもそれとなく、すみませんといった感情を全身で表しながら、そろそろと隙間をたどりながら、降り口へと向かいます。

事前の雰囲気作りがうまくいけば、何事もなく降りることができます。しかしヘッドフォンをつけて周囲からの接触を謝絶している人が目の前にいる場合には、それとなく、目配せしながら、申し訳なさそうに押し分けて降りるのです。

空港につけばもう大丈夫

空港は、スーツケースのことを考えて作られています。なので困ることもほとんどありません。

ただ、空港内でも絨毯が敷かれているような場所があり、そのようなところでは、少し移動に手間がかかります。

日頃背中にバックを背負った状態で移動していると、全く考える必要もないことを、次から次へと考えさせてくれるスーツケース。

こんなにも困難が降りかかる存在なのに、それではなぜ人々は、スーツケースを使って旅に出るのでしょう。

スーツケースのメリット

飛行機が夜遅い便の場合、ホテルに荷物を預けて出かけて、あとで取りに行くというケースがあります。

この場合、布製のバックだと簡単に開けられるので、預けることが不安になります。

また、ホテルによっては、無造作にロビーに置かれることがあるので、その場合にも、軽いバックだと心配になります。

その点、スーツケースであれば、移動もそれほど簡単では無い為、持ち出そうとすると目に付きます。

またスーツケースを開けようとしても、基本的に頑丈な鍵が付いておりますので、開けようとすれば目立ちます。これはスーツケースのデメリットがメリットとなっている点です。

スーツケースは、もともと、自分以外の誰かが運んでくれることを前提にして旅行をしていた時代の旅行道具だと思います。

自分で運ばなければならない旅をするときには、本来は向いていないように思います。

でも今の私のように、体に問題がある場合には、押したり引いたりできると言う事は、メリットとなります。

ちなみに、なぜ私がスーツケースで旅することを嫌うようになったかといいますと、昔留学するために、スーツケースで移動をしていたとき、ザルツブルクの石畳でタイヤがもげてしまい、スーツケースを丸ごと抱えながらウィーンの学生寮まで移動した苦い思い出があるためです。

あれ以来、海外への出張で一度だけトランクを使ってみたことはありますが、トランクで出かけた事はありません。

今回久しぶりにスーツケースを使ってみて、やはり自分には向かないと思いました。

もう一つだけ、メリットをあげてみるとすれば、スーツケースは滞在中の荷物の整理がしやすいと言えます。

スーツケースは形状がかっちりとしているので、持参したものを整理しておくことがしやすいと思います。

ふにゃふにゃとした形状のバックの場合、定めた場所に決めておくということがしにくいので、その都度、バックの中をガサガサと漁ることになります。

スーツケースでの旅について、肯定的ではない私ですが、今後体力が衰えてくると、必然的にスーツケースでの旅を選ばざるを得ないように感じています。

年を重ねると、考えることもいろいろと変わるものです。